リハビリ・予防

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2022.06.07 作成

2023.01.24 更新

嚥下障害で肺炎になったりすることがあると聞きました

自宅で嚥下障害の対策はできますか?

専門家の回答

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嚥下障害を防ぐためには、食事や口腔内の衛生に気をつけ、自宅で出来るトレーニングを行いましょう。

食事中にむせる

嚥下(えんげ)障害とは?

嚥下障害とは、口の中のものを上手く飲み込めなくなる状態のことです。
食べ物が喉に詰まったりむせたりした経験は誰にでもあるかと思いますが、一時的なことなら心配はありません。
むせることが増えた、食事のたびに飲み込みにくいと感じるようになったら嚥下障害の可能性があります。

摂食嚥下機能障害チェックリスト※1

  • 食事中にむせる ことがある
  • 唾液が口の中にたまる よだれが口の外へでる
  • 飲みこむのに苦労することがある
  • 固いものが噛みにくくなった
  • 舌に白い苔のようなものがついている
  • 声が変わった(がらがら声)
  • よく咳をする
  • 食事を残すことが多い(食べる量が減った)
  • 体重が減った(この1ヵ月で5%以上、半年で10%以上)

これらの項目に該当するものが多いほど嚥下障害が生じている可能性があります。

自分でできる予防

食事中は椅子に深く腰掛けて正しい姿勢で食べることを心がけ、急がずにゆっくり噛んでから飲み込むようにしましょう。
食べ物はなるべく小さく切り、少量ずつを数回に分けて食べるようにしましょう。
食事はパサパサしたもの(パン、クッキー、ゆで卵など)、上あごにくっつくもの(ウエハース、海藻類など)、喉につまりやすい食材は避けるようにしましょう。

自宅でできる予防トレーニング

顔や首、口周りのマッサージ

自宅で出来る簡単なトレーニングとしては顔や首、口周りのマッサージがあります。指や手の甲で優しくマッサージして筋肉をほぐしましょう。
特に入浴中など筋肉が柔らかくなっている時がおすすめです。

早口言葉や歌

早口言葉や歌を歌う、なども噛む時や飲み込みに必要な口の筋肉のトレーニングになります。
また歌うことで腹筋が鍛えられ、食べ物が気管に入ってしまった場合などに外に押し出す力を高めることができます。

肩や首のストレッチ

首を傾ける、両手を上げ下げするなどのストレッチも、飲み込みに必要な筋肉を鍛えるほか、食べ物が気管に入ってしまった場合などに外に押し出す力を高めることができます。

予防トレーニングは無理のない程度に毎日続けるようにしましょう。
嚥下障害の症状が進んでいる場合は、病院などに問い合わせ、専門的な治療やトレーニングを受けましょう。

出典

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