介護
専門家の回答
高齢者は毎日入浴する必要はない
若い方と比較すると高齢の方は皮脂の分泌量が少なく代謝も落ちてきているため、清潔を目的とした入浴やシャワー浴を毎日行う必要はありません。
そのため週に2-3回程度でも問題ないとされています。
できれば、特に女性ですが陰部が汚染したままですと尿路感染などの感染症を引き起こす可能性がありますので、寝る前にトイレに行くタイミングでお尻拭きで拭いたり、ウォシュレットがある方は陰部を流すようにすると良いでしょう。
ホットタオルを用意して顔や頭を拭きながら温めるのも気持ちが良く、血流改善にもつながります。
お風呂を嫌がる原因は?
もしお風呂を嫌がることが増えた時には嫌がる原因を考えてみましょう。
例えば浴室が寒い、自分のタイミングで入りたい(その時は入浴のタイミングではない)、認知症などで認知機能が低下しており入浴の必要性を理解できないなど、入浴を拒否する方には様々な理由をお持ちです。
こう言った理由をうまく説明できない方だと、勧めた側にとっては意味もわからずに否定されて、このようなことが続くと疲れてしまいますよね。
介護サービスを利用してみる
嫌がる原因がわかっても、ご家族だけだとなかなか解決に至ることが難しいこともあるかと思います。
介護される側は、家族など身内にはどうしても甘えてしまうもの。
そのためもし入浴をしないことでお困りの場合は、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談をしてみてください。
第三者が介入することで、介護される側も話を聞いてくださるきっかけになります。
デイサービスへの通所や、訪問介護によるご自宅での入浴のお手伝い、浴槽ごと持ってきてくれる訪問入浴サービスや、自治体独自のボランティアによるサポートを受けられるかもしれません。
一人で悩まず、どうか専門家に相談してくださいね。
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以前はできていたことが高齢になるにつれて出来なくなることが分かっていても、周りからするともどかしく感じますよね。
今回は入浴を長期間の間拒否してしまう方への対処方法をご説明します。