介護

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2022.06.30

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床ずれってどうして出来ちゃうの?

お尻にできやすいと聞きましたが、床ずれとはそもそもどういうものなのでしょうか?

専門家の回答

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いわゆる「床ずれ」は医療用語で褥瘡(じょくそう)と言います。
今回は褥瘡が生じる原因と対策についてご説明いたします。

褥瘡(床ずれ)とは

寝たきりの高齢者

褥瘡(床ずれ)とは、長時間同じ体勢でいたり、締め付けの強い下着やおむつの皺が皮膚に圧をかけてしまう事で血流が悪くなり、その結果、皮膚や皮下組織などが壊死してしまう状態のことをいいます。

褥瘡(床ずれ)ができるとどうなる?

主な経過は以下の通りです。

  1. 皮膚の表面に赤みが出ます。皮膚が熱を持ち始め、硬くなり、さらに痛みが出てきます。
  2. 水膨れやただれ、分泌物があらわれます。傷が皮膚の真皮まで達するとこのような症状が出てきます。
  3. 傷が皮下脂肪まで達し、膿がたまります。細菌が皮膚に入り感染症を起こすことも。
  4. 骨や筋肉、神経組織まで達し潰瘍ができます。強い痛みが起きます。

褥瘡の初期症状として、肌に赤み(発赤、圧迫消失しないもの)が生じます。
その段階で対処をすれば治癒はさほど時間はかかりませんが、さらに進行すると、内出血や水疱、びらん(肌の表皮がめくれてしまう)がみられます。
そのまま進行すると、皮膚が壊死し、皮下脂肪・筋肉や、ひどいと骨にまで傷が広がってしまいます。
また、皮膚が壊死してしまうとそこから感染も起こりやすく、抵抗力の低下している高齢者ですと細菌が全身に回ってしまい感染症により重症、最悪の場合死に至ることも。

褥瘡(床ずれ)が出来やすい方の特徴

褥瘡が生じやすい方の特徴をまとめました。

  • 寝たきりの方
  • 終日おむつを着用している方
  • 栄養状態が低下している方
  • 認知症の方
  • 麻痺のある方
  • むくみや皮膚の乾燥がある方
  • 痩せている方
  • 持病があって自身で体を動かせなかったり、痛みを感じにくい方

こういった特徴をお持ちの方は褥瘡のリスクが非常に高く、注意が必要です。

褥瘡(床ずれ)が出来やすい身体の箇所

身体のどの部位に褥瘡ができやすいのでしょうか?

骨が突出している部位 お尻の上の骨(仙骨部)
後頭部

腰の横の骨(腸骨稜部、大転子部)など
拘縮部分 麻痺があり拘縮が強く身体同士がぶつかってしまう部分

体位別の褥瘡(床ずれ)好発部位

仰向け

仰向けの時は、仙骨部や後頭部など体の中でも重量のある部位は特に注意が必要です。

仰向け
横向き

横向きの場合でも、重量のある腰の部分や耳から頭にかけて、特に注意が必要です。
また、膝同士がぶつかるところにも褥瘡(床ずれ)が出来てしまうことがありますので、着替えの時にはよく観察をしましょう。

横向き
うつ伏せ

うつ伏せの場合には、足先や膝関節肩などにも注意が必要です。男性の場合は性器、女性の場合は乳房に褥瘡(床ずれ)が発生することもあります。

横向き
座位

座位の場合には、お尻や仙骨部、踵などに褥瘡(床ずれ)が生じることがあります。座っている時の姿勢が、お尻が前に出てしまっていないかなど注意し、必要時には体圧分散マットを使用しましょう。
その際に、円座クッションは出来るだけ使用しないようにしましょう。肛門部を守る働きはありますが、ドーナツ部分に圧がかかってしまいます。

座位

褥瘡(床ずれ)を予防するには

褥瘡を予防するためには、原因を取り除くことが最重要となります。

  • 体位変換・ポジショニング
  • 皮膚が摩擦をうけることを避ける
  • 清潔を保持する

褥瘡がよく生じる部位が長時間圧迫されることのないようにこまめに体位交換を行ったり、リスクが高い場合自動寝返り支援ベッドや体圧分散ベッドなどを使用します。こちらは介護保険を使用してレンタルも可能です。
また、おむつを装着している場合尿や便に汚染されて皮膚がふやけていたりすることも褥瘡のリスクを高めます。褥瘡から菌が入り込んでしまうこともありますので、清潔保持に努めましょう。

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