介護

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2022.08.31 作成

2026.09.28 更新

高齢の親が転んだら?確認チェックリストと救急車を呼ぶ目安

高齢の母が転んだとき、まず何を確認すればよいですか?救急車を呼ぶ目安も知りたいです。

専門家の回答

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周囲の安全を確かめ、反応と呼吸を確認します。反応や呼吸がおかしい、強い症状がある場合は119番へ。無理に起こさず、けがの様子と使っている薬などを医療職に伝えてください。

まずは無理に起こさず、救急の必要性を確認する

親が倒れていると、すぐ立たせようとしたくなるかもしれません。けれども、骨折や首・背中のけががある場合、無理に動かすことで悪化させるおそれがあります。周囲の安全を確認し、まず反応と呼吸を見てください。安全確保や救命処置のために動かす必要がある場合は、119番の指示に従います。[2]

転倒直後の確認チェックリスト

全部を確認してから連絡する必要はありません。反応や呼吸がおかしい、強い症状があるときは、チェックを止めて119番へ。チェックの数で安全・危険を採点するものではありません。

1.周囲の安全・反応・呼吸を確認する

2.強い症状がないかを見る

3.医療職へ伝える情報を集める

痛む場所を確かめるために強く押したり、立たせたり歩かせたりする必要はありません。本人の訴えや見える状態を伝え、不明な点は無理に調べず医療職へ相談してください。

すぐ119番を呼ぶ目安

呼びかけへの反応がない・明らかに鈍い、普段どおりの呼吸でない、強い息苦しさ、大量の出血、強い痛みで動けない場合は119番へ。片側の手足に力が入らない、ろれつが回らないといった変化も、転倒によるけがだけとは限りません。[3]

反応がなく、普段どおりの呼吸がない、または判断できない場合は、119番通報・AEDの手配と胸骨圧迫が必要です。可能なら電話をスピーカーにし、通信指令員の指示に従ってください。体を揺すって起こそうとせず、ほかに人がいれば助けを求めます。[1]

歩ける・痛くないだけでは、けがを否定できない

会話ができても、歩けても、それだけで骨折や頭のけががないとは判断できません。無理に歩かせて確認するのは避け、痛み、腫れ、普段と違う様子がある場合は医療機関へ相談してください。日本赤十字社も、骨折が疑われる部位は動かさず対応することを説明しています。[2]

特に頭を打った場合は、その直後だけでなく後から症状が出ることがあります。頭痛が続く・強まる、嘔吐、眠気や反応の変化などを見過ごさないでください。反応がおかしい、けいれん、手足の力が入らないなど強い変化がある場合は119番へ。[5]

抗凝固薬など血を固まりにくくする薬を使っていて頭を打った場合は、症状が軽そうでも速やかに医療機関へ相談してください。薬の名前が分からなければお薬手帳を用意します。自己判断で服薬を中止せず、薬を使っていることを伝えて指示を受けます。[6]

救急車か受診か迷ったら、相談窓口へ

明らかな緊急症状がなくても判断に迷う場合は、地域の救急相談窓口へ。#7119は、救急車や受診の必要性について助言を受ける仕組みですが、実施地域・受付時間は地域によって異なります。緊急症状がある場合に、#7119や訪問看護への連絡を先に済ませる必要はありません。119番を優先してください。[4]

訪問看護・訪問診療を利用している場合は、契約している緊急連絡先にも状況を相談できます。ただし、いつでも訪問してもらえるとは限らず、自宅でできる検査にも限りがあります。連絡がつかないまま待たず、症状に応じて救急や医療機関へ連絡しましょう。

受診後・自宅で様子を見るときの確認

自宅で見守るよう指示されたら、「どんな変化で連絡するか」「どこへ連絡するか」「誰が見守るか」を確認します。頭を打った可能性があるときや一人暮らしの場合は、その事情も伝えてください。決まった時間が過ぎれば必ず安全、という一律の判断はできません。

転んだ原因や室内の片付けは、けがへの対応が済んでから振り返ります。本人が「大丈夫」と言っていても、その後の痛みや動き方が普段と違えば、再度相談してください。

けがへの対応が済み、家の中の環境を見直すときは、寝室・トイレ・玄関で確認したい点をこちらにまとめています。

高齢の親の転倒を防ぐには?寝室・トイレ・玄関の見直しポイント

 

監修した人の画像

転倒について相談を受けた中には、「障害物を片づければよい」「本人が注意して歩いていないだけ」と考えていたご家族もいました。転倒を本人の不注意だけの問題として受け止めないよう、ご家族をフォローする場面がありました。

まとめ

転倒後は、まず周囲の安全と反応・呼吸を確認します。緊急のサインがあれば119番へ。無理に起こしたり歩かせたりせず、頭を打った可能性、薬、転倒前後の様子を医療職へ伝えましょう。チェックリストは診断ではなく、確認と連絡を助けるために使ってください。

参考

情報確認日:2026年9月14日。海外資料は医学的な注意点の参考とし、連絡番号は日本の案内に合わせています。

この記事を監修した人

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野崎理香 / 正看護師

正看護師として、がん専門センターおよびリハビリ病院に勤務後、訪問看護の現場に従事。
日々のケアを通じて、「本当は聞きたいことがあるのに、時間に追われて質問できない」という利用者様の声に直面し、その課題を解決するため、介護情報サービス「ケアポケ」の立ち上げに参画。
現場での実体験をもとに、看護や在宅ケアに関する実践的な情報提供と記事の監修に取り組む。

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