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専門家の回答
新型コロナウィルスについて
国内では欧米と比較し、死亡者数は格段に少ない傾向にあります。
マスクの着用や手洗いうがい、ワクチン接種などの衛生意識が福祉施設やスタッフ間で高いことが理由の一つに挙げらています。
しかし、ウィルスは目に見えないものなので、必ず防ぎ切ることは困難です。
今回はデイサービスで新型コロナウィルスの感染者が報告された場合の対応方法についてお話しします。
通所している方の健康状態を確認
まずは、実際にデイサービスに通所されている方の健康状態を確認しましょう。
確認する内容は以下の通りです。
発熱の有無 | 37.5度以上の発熱の有無(いつから発熱があるか) 解熱剤を内服していても体温測定を行いましょう |
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咳・息切れの有無 | 呼吸が苦しかったり、少しの動作で息切れをしていないか |
味覚・嗅覚の消失 | いつもの食事の味がしなかったり、変な味に感じる、また匂いを感じないなど |
倦怠感の有無 | 疲れやすい、だるい症状 |
症状がみられる場合
厚生労働省によると「息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある方、もしくは比較的軽い風邪症状が4日以上続く方」は新型コロナウイルス感染症のリスクが高いとされておりますので、これらの症状が見られた場合はすぐにかかりつけ医もしくは担当のケアマネージャーか地域包括支援センターの担当スタッフへ連絡してください。
同居されているご家族も同じような症状がないかどうか確認して、必要時は近医の発熱外来へ受診を行いましょう。
症状がみられない場合
先ほど挙げました症状がみられない場合でも、油断は禁物です。
新型コロナウィルスの潜伏期間は1〜14日とされており、5日程度で発症することが多いと言うことが分かっています。
このように、日にちを置いて症状が出現することがありますので、症状の観察は怠らないようにしましょう。
デイサービスに通えない間はどうしたらいい?
濃厚接触者または新型コロナウィルスへの感染が認められた場合や、デイサービスでクラスターが発生し一時的に閉所した場合などは、訪問サービスを利用できる場合がありますので、ケアマネージャーなどの担当の方に確認をしましょう。
おそらくケアマネージャーから代替案を提示されると思われますが、健康状態や会社を休まなければいけないなどとても不安と焦りが強い状態になるかと思いますので、早めに相談することも大事です。
どうしても症状が強くお辛い場合は入院も考慮しましょう。
まとめ
研究は進んでいますが、それでもまだまだ分からないことの方が多い新型コロナウィルス。
もし感染したりお困りの場合に、連絡先をまとめましたので以下から相談をしてみましょう。
(2022年7月時点でのHPの情報を元にしております。繋がらない場合は電話番号が変更になっていることもありますので、直接該当のHPからご確認をお願いいたします。)
厚生労働省による全国の相談先のまとめページ
新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先
新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談(コールセンター)のフリーダイヤル
TEL:0120-565653(クリックすると電話がつながります)
(受付時間 9:00から 21:00)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09347.html
HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についてのご相談
TEL:050-3818-2242(クリックすると電話がつながります)
(受付時間 平日9時から17時まで、土曜・日曜・祝日・年末年始は休み)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/inful_consult.html
2019年の冬から色々と注目されている新型コロナウィルス。
今回は施設で新型コロナウィルス陽性者が出た場合どのような対応をしたら良いのかについてご説明いたします。