介護

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2022.09.15 作成

2022.09.22 更新

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寝たきりの母が便が出にくく何日も便秘なのですが、浣腸とかした方が良いのでしょうか?

何日も便が出ていないのは便秘だと思いますが、他にどんな症状があると便秘を疑ったらいいでしょうか。素人の自分が浣腸をしても大丈夫でしょうか?

専門家の回答

専門家イラスト

高齢になるにつれて筋力も衰え、食事量や水分量も低下していく傾向があります。そんな中便秘に悩まされる方は多いです。
日頃の生活習慣も便秘に深く関わりますのでまずは便秘の解決法を試し、改善しない場合は医師や訪問スタッフなどの専門家に相談しましょう。

便秘の原因

用を足す様子

3日以上排便がなかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態を便秘と呼びます。
若い世代では女性に多いとされていますが、高齢になると男女関係なく便秘の頻度は増加します。
高齢者の便秘の原因としてよく見られるのが以下の2点です。

  • 水分不足
  • 運動不足(弛緩性便秘)

水分不足

高齢になると喉の渇きを感じにくくなり、水分補給の頻度が少なくなります。
体の水分が少なくなると、便が固くなり便秘になりやすくなります。

運動不足

加齢に伴い、体のさまざまな機能が低下していきます。腸にも筋肉があり、食べ物を消化・吸収した後、内容物を押し出すように大腸の筋肉が働きます。他にも排便時にはお腹に力を入れ圧力をかけていますが、腹部の筋力も加齢とともに低下しスムーズに排便できず便秘へとつながることもあります。

解決法

水分補給

日頃から、こまめな水分補給をしましょう。先に記したとおり、高齢になると喉の渇きを感じにくくなるため、すぐ手の届くところに水を置いておいたり、声をかけて水分補給を促してあげましょう。
一度にまとめて飲むと尿として排出されてしまうため、こまめに摂取することが大切です。

適度な運動

身体を動かしたり、寝たきりの方でも座位に近い体勢になることで腹圧がかかり、腸が刺激され排便が見られることもよくあります。
ハードな運動は不要で、自宅外周の散歩や室内でできる簡単な筋力訓練・ストレッチなど、日常的に取り入れることの出来る運動が適しています。
歩行が困難な方でも、座ったまま・寝たままできるトレーニングをこちらの記事で紹介しています。

手でお腹を押さえ、時計回りに「の」の字を書くように動かすマッサージも、腸の働きを促す効果が期待されます。

便秘薬を使用する

上記の対策をしても便秘が解消されない場合は便秘薬を使用するのがお勧めです。
便秘薬には便を柔らかくするタイプのものや腸ぜん動(腸の動き)を活発化させて排便を促すものなどさまざまなタイプがあります。
その方の体調や生活習慣、処方薬による副作用がもたらす便秘なのかなどの評価が必要ですので、まずは医師や訪問看護師などに相談しましょう。

浣腸はまずは専門家に相談

浣腸はコツがいるため、できれば初めに専門家に見てもらうようにしましょう。
浣腸で起こりうるトラブルに以下が挙げられます。

腸穿孔

浣腸をするときの姿勢や器具の取り扱いに注意しないと、器具で腸壁を傷つけ、穴が空いてしまう危険性があります。

迷走神経反射

浣腸によって強制的に排便を促す事で、迷走神経反射による気分不良や血圧低下、場合によってはショックを引き起こすことも稀にあります。
訪問看護ではこういったリスクを予測しつつ健康状態を把握した上での浣腸・摘便などの処置が可能なので、訪問サービスを利用中で便秘の不安がある場合にはぜひ相談してみてくださいね。

便秘の危険な兆候

便秘の原因は上記に挙げた以外にもたくさん存在します。
「ただ便が出ないだけ」と楽観視していると、重大な疾患に気付くのが遅くなることも。

例えば、「イレウス(腸閉塞)」という症状が起きている場合、異物や炎症など何らかの原因で腸の通りが妨げられているため、口から入った食事が排出されず便秘や嘔吐を引き起こします。
このような危険な兆候を早期に発見するために、腹痛や嘔吐を伴う便秘や、生活習慣の改善で治らない便秘はすぐに専門家に相談をしてください。

排便のリズムが大切

便は毎日でなくても、その方の食事量や生活習慣・体調などによっては2日おきに出ていれば問題がない場合もあります。
排便のリズムには個人差があり、食事の内容によっても変わるため、毎日出ていなかったり便の量が少ないからといって無理に出そうとする必要はありません。
排便のあった時間や便の状態、量を記録し、排便リズムを把握しておくと排便について不安な症状があった場合訪問スタッフへの相談もスムーズになりますし、体調管理にも役立ちます。
お腹が張っていたり、食事量が急に減った、腹痛がある場合は便秘の可能性がありますので医師や訪問スタッフに相談しましょう。

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