お金のこと
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介護保険の「単位」は、サービス費用を計算するための数値

介護保険では、サービスの種類や内容などに応じて単位数が定められています。その単位数に、地域とサービスに応じた1単位の単価を掛けると、サービス費用を計算できます。1単位は10円が基本ですが、一律ではありません。1)
説明で「点数」と聞いた場合も、介護保険の単位を指しているのか確認しましょう。単位数は、そのまま家族が支払う円の金額でも、親の介護度を決める点数でもありません。本記事では介護保険の利用料について説明します。
料金全体と、本人の自己負担を分けて計算する
サービス費用=単位数×1単位の単価。保険の対象となる範囲では、その費用の1割・2割・3割が利用者負担です。本人の割合は、介護保険負担割合証で確認します。1)2)
| 項目 | 計算と金額 |
|---|---|
| サービス費用全体 | 1,000単位×10円=10,000円 |
| 1割負担の場合 | 10,000円×10%=1,000円 |
| 2割負担の場合 | 10,000円×20%=2,000円 |
| 3割負担の場合 | 10,000円×30%=3,000円 |
これは仕組みを理解するための例で、特定のサービス1回の料金ではありません。実際には加算・減算、利用回数、端数処理なども関わります。請求額を確かめるときは、事業所の料金表や利用票別表と一緒に確認してください。
同じ単位数でも、地域やサービスによって金額が変わる
1単位の単価には、地域の賃金差と、サービスごとに設定された人件費割合が反映されます。同じ地域ならどのサービスでも同じ単価、とは限りません。例えば、1,000単位で単価を11.40円と仮定すると、サービス費用は11,400円、1割負担なら1,140円です。1)
ここでいう人件費割合は、報酬を算定するために設定された割合です。事業所の実際の給与支出の割合を説明するものではありません。家族が自力で地域区分表を読み解くより、「このサービスの1単位はいくらで計算されていますか」と事業所に確認すると整理できます。
「要介護1の単位数」は、1単位の値段とは別の話
要介護度に応じて、訪問介護や通所介護などの在宅サービスには、保険を使って利用できる1か月の限度が設けられています。要介護1の区分支給限度基準額は月16,765単位です。これは毎月必ず使う量や、現金で受け取る額ではありません。2)
| 要介護度等 | 単位数 |
|---|---|
| 要支援1 | 5,032単位 |
| 要支援2 | 10,531単位 |
| 要介護1 | 16,765単位 |
| 要介護2 | 19,705単位 |
| 要介護3 | 27,048単位 |
| 要介護4 | 30,938単位 |
| 要介護5 | 36,217単位 |
対象となるサービスで限度を超えた分は、全額自己負担となります。ただし、すべての介護保険サービスにこの月ごとの表を当てはめるわけではなく、福祉用具購入や住宅改修には別の限度があります。親の計画で何が限度管理の対象か、ケアマネジャーへ確認してください。2)
食費などを足した「実際に払う総額」も確認する
デイサービスの食費、ショートステイの食費・滞在費、施設の居住費や日常生活費などは、サービス費用の1〜3割とは別にかかります。「1割だから全部でこの金額」と考えず、保険対象の自己負担と別料金を分けて見ましょう。2)
| 確認する項目 | 質問の例 |
|---|---|
| 単位数と単価 | 何回分で何単位になり、1単位はいくらですか |
| 加算等 | 基本料金以外に、どんな項目が加わりますか |
| 負担割合 | 負担割合証の何割で計算していますか |
| 利用限度 | 限度を超える予定はありますか。超えるといくらですか |
| 別料金 | 食費などを含め、月に払う総額はいくらですか |
先月より高いときも、すぐに誤請求と決めず、回数、サービス内容、加算、食費などの内訳を確認します。負担が難しい場合は、必要な支援を減らす前にケアマネジャーや自治体の介護保険窓口へ相談してください。
単位を円に直したら、負担割合と別料金まで見る
料金の見通しを立てるには、単位数、1単位の単価、本人の負担割合を順に確かめます。さらに利用限度と保険外の料金を含め、月の総額を聞いておくと、家族が用意する費用を考えやすくなります。
出典・参考資料
情報確認日:2026年9月11日
この記事を監修した人
野崎理香 / 正看護師
正看護師として、がん専門センターおよびリハビリ病院に勤務後、訪問看護の現場に従事。
日々のケアを通じて、「本当は聞きたいことがあるのに、時間に追われて質問できない」という利用者様の声に直面し、その課題を解決するため、介護情報サービス「ケアポケ」の立ち上げに参画。
現場での実体験をもとに、看護や在宅ケアに関する実践的な情報提供と記事の監修に取り組む。
介護保険の1単位は10円が基本ですが、地域やサービスで単価が異なります。単位数に単価を掛けた費用のうち、原則1〜3割を本人が負担します。食費などの別料金や、利用限度を超えた分も分けて確認しましょう。