介護
2022.10.17 作成
2026.09.25 更新
ケアマネを変更したいときは?相談先・手続きと引き継ぎの確認点
専門家の回答
ケアマネジャーは変更を相談できる

連絡がつきにくい、頼んだことが進まない、話を聞いてもらえない。介護を任せる相手に不安があるままでは、家族も相談しにくくなります。相性の問題かどうかを家族だけで判定してから相談する必要はありません。
ケアマネジャーの変更は可能です。同じ居宅介護支援事業所で担当者を替える方法と、別の事業所へ依頼する方法があります。まず、どちらを希望するかと、今のサービスで続けたいことを整理しましょう。[1]
「何もしてくれない」と感じたら、止まっていることを整理する
| 困っていること | 確認・依頼すること |
|---|---|
| 返事や調整が進まない | 依頼した日、約束された連絡、次に確認する時期 |
| サービスを提案してもらえない | 家で困っている作業と、家族が続けられない負担 |
| 希望と違う事業所を勧められる | 選んだ理由、ほかの候補、空き状況や対応条件 |
| 話し方がつらく相談できない | 担当者以外に話したいこと、担当交代の希望 |
サービスの空きや利用条件で希望どおりにならない場合もあります。一方、対応できない理由の説明がないことや、相談しにくい言動まで家族が我慢すべきとは限りません。「説明を聞いて決めたい」「別の担当者に相談したい」と希望を伝えて構いません。
直接言いにくければ、事業所の管理者や自治体へ
担当者との話し合いが難しい場合は、所属する居宅介護支援事業所の管理者・苦情受付へ相談します。事業所全体への不満がある場合などは、市区町村の介護保険窓口にも相談できます。相談先が分からなければ、地域包括支援センターへ尋ねる方法もあります。サービスの苦情窓口は自治体によって案内が異なります。[3]
「今の訪問介護は続けたいのですが、担当ケアマネジャーとの連絡が難しく、変更を相談したいです」と伝えると、担当者への不満と、維持したい支援が分かれます。これは相談文の例です。変更したい理由を相手に納得させ切ることを、相談の前提にしなくてよいでしょう。
同じ事業所で替えるか、別の事業所へ移るか
同じ事業所内での交代を希望する場合は、管理者へ別の担当者が対応できるか確認します。担当できる職員の状況によっては、希望どおりの交代が難しい場合もあります。
別の事業所へ移る場合は、受け入れ可能か、どの地域・サービスに対応しているか、連絡の取り方などを確認してから、開始日と引き継ぎを相談します。新しい事業所が決まらないうちに現在の契約だけを終了すると、その間の調整役が不明確になりかねません。本人が今受けている支援を途切れさせない段取りを、関係者で確認しましょう。
ケアマネジャーへの不満を聞いた中には、担当者の対応に問題があるケースもあれば、ご家族と支援者の受け止め方が食い違っているケースもありました。関係がこじれ、担当を替えてもらったこともあります。一方、対応できる人員が足りず、変更が難しい場面もありました。
変更するときに確認する手続きと引き継ぎ
- 新しい担当者が引き受ける日と、現在の担当者が対応する最終日
- 本人の希望、現在のケアプラン・サービス予定、緊急連絡先の引き継ぎ
- 今の訪問介護・デイサービス・福祉用具などを続けられるか
- 事業所の契約手続きと、自治体への届出を誰が行うか
和歌山市は、要介護1〜5で別の居宅介護支援事業所へ変更する場合に届出が必要とし、同じ事業所内の担当交代ではその届出は不要と案内しています。自治体や利用するサービスに応じた手続きは、変更先と市区町村で確認してください。[1]
杉並区の案内では、要介護・要支援や依頼する事業者によって書類が分かれ、家族やケアマネジャーなどが提出することもできます。「新しいケアマネが全部してくれる」「家族がすべて届け出る」と一律に考えず、誰が何をするか確認しましょう。[2]
よくある質問
ケアマネを替えたら、デイサービスも変更になりますか?
担当者の変更と、利用サービスの変更は分けて相談できます。ただし、すべてが自動で引き継がれるとは考えず、続けたい事業所・曜日・内容を新旧の担当者に伝え、継続できるか確認してください。
要支援の場合や、施設のケアマネも同じですか?
この記事の手順は、主に在宅の居宅介護支援事業所を利用する場合です。要支援の人は担当する介護予防支援の窓口へ確認してください。施設や小規模多機能型などでは契約・担当の仕組みが異なるため、施設・事業所の管理者へ相談します。居宅介護支援と同じように外部の担当者を選べるとは限りません。[2]
まとめ|変更の相談と、支援の引き継ぎを一緒に進める
今のケアマネジャーに不満がある場合は、担当者以外への相談や変更も選択肢です。不満の内容と続けたい支援を整理し、新しい担当者・事業所の受け入れ、開始日、必要な手続きを確認しましょう。家族が相談しやすく、本人の暮らしを支えられる体制を考えることが目的です。
地域包括支援センターの役割を確認する
参考
情報確認日:2026年9月14日。窓口名・手続きは、お住まいの自治体の最新案内をご確認ください。
この記事を監修した人
野崎理香 / 正看護師
正看護師として、がん専門センターおよびリハビリ病院に勤務後、訪問看護の現場に従事。
日々のケアを通じて、「本当は聞きたいことがあるのに、時間に追われて質問できない」という利用者様の声に直面し、その課題を解決するため、介護情報サービス「ケアポケ」の立ち上げに参画。
現場での実体験をもとに、看護や在宅ケアに関する実践的な情報提供と記事の監修に取り組む。

所属事業所の管理者や市区町村の窓口などに相談できます。同じ事業所内の担当交代か、別の事業所への変更かを考え、今のサービスが途切れないよう開始日・引き継ぎ・届出を確認しましょう。