介護
専門家の回答
1日中付き添わなくても大丈夫

介護の基本は「無理をしない」ことです。
プロも多くのスタッフと交代をしながら行うため、介護が成り立っています。
出来るだけご自分の時間を持てるよう、様々な介護サービスを組み合わせて利用してみましょう。
介護保険のサービスを利用する
要介護・要支援の認定を受けている方は、介護保険のサービスを利用することが出来ます。 まだ要介護・要支援認定を受けられていない方はこちらの記事もご参照ください。
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介護保険の申請方法や流れを教えてくださいデイサービスを利用する
デイサービスを利用することで、日中のちょっとした外出などが可能になります。
施設ごとにサービスの提供時間が異なります。
9時から17時などの朝食後〜夕食前の間で提供されていたり、午前・午後の部などの短い時間帯で提供する施設も。
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デイサービスってどんな施設ですか?訪問サービスを利用する
訪問介護や訪問看護など日中のどこかでスタッフが訪問し様子を見たり健康管理を行うサービスを利用することで、ちょっとした買い物などにも行けます。
またほとんど自立しているような方であれば、1日数回〜数日に1回程度で問題ない場合も。
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訪問介護ってどんなサービスなのですか?配食サービスをあわせて利用する
配食サービスとは、食事を自宅まで配達する民間サービスになります。通常のお食事はもちろん、塩分制限やタンパク質制限などが必要な方に合った食事を用意されていることが多いです。
事業所によっては安否確認を一緒に行えるサービスを利用できるところもあります。
ショートステイを利用する
老人ホームなどの施設に一時的に宿泊をすることができるサービスとなります。
1ヶ月につき最長30日の宿泊が可能ですので、必要時にあわせて申し込みをしましょう。
外出や遠出に同行してくれるサービスを利用する
介護の基本は先述の通り「無理をしない」ことですが、親族の結婚式や、お孫さんの発表会、結婚記念日などなど大切な日に多少の無理をしてでも一緒に遠出がしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
介護は介護する側とされる側の関係性が悪化しないことがとても重要と考えていますので、一緒に遠出がしたいという要望も時々お伺いします。
そんな時に利用できるサービスをご紹介します。
トラベルヘルパー
介護が必要な高齢者が、その家族と一緒に旅行や遠出をしたいというときにオススメなのが「トラベルヘルパー」です。 「トラベルヘルパー」は介護技術と旅の知識を備えており、遠出における支援や旅行の相談にも応じてくれる外出支援の専門家です。 介護または看護の資格と旅程管理者の資格を持っているので、介護が必要な高齢者でも安心して利用できます。
こちらは介護保険は適用できず自費での負担が発生します。
- 利用した時間分の費用
- 交通費
- 医療材料/消耗品の費用
利用する際は事前に相談し見積りを作ってもらうと良いでしょう。
「トラベルヘルパー」は、遠出や旅行以外にも近所への外出や買い物の同行、冠婚葬祭への同行、映画観賞や観劇への同行なども行います。
高齢者が感じる外出への不安や戸惑いなどをなくすことが「トラベルヘルパー」の仕事です。外出先での食事介助、移動の介助、入浴・排泄介助も行ってくれるので、介護が必要な高齢者でも安心して日帰り旅行や宿泊ができます。
外出看護
その他のサービスとして、看護師が遠出に同行してくれる外出看護もあります。
外出時に急に体調が悪くなってしまった場合にも、事前に看護師が医師と打ち合わせをしているため速やかに対応できます。
個人の旅行や外出の付き添い、冠婚葬祭への同行の他にも、企業・団体の宿泊旅行の同行なども行っています。
病院や施設以外で看護を受けられるという面では訪問看護と似ていますが、外泊や遠出となると保険適用外となるので自費での負担が発生します。
「トラベルヘルパー」と同様、利用する際は事前に相談し見積りを作ってもらいましょう。
介護が必要な方と同居している場合、常に付き添いが必要というわけではありません。
今回は在宅介護をしながら、友人やご家族、またご本人と外出や旅行などの遠出に行く方法をご説明します。