介護
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配食サービスとは
高齢の親がきちんと食事を食べられているのか、栄養バランスなどが心配だという方には、高齢者の自宅に食事を配達してくれる配食サービスをお勧めします。
高齢になると筋力が衰え、咀嚼をする力や飲み込む力が弱くなり誤嚥をする可能性が高くなります。また、食が細くなり必要な栄養が十分に取れず栄養不足になってしまうこともあります。
高齢者の食事は、食べやすいように細かく刻んだり、とろみをつけたり、栄養に配慮した献立を考えたりと手間がかかってしまうものです。
1人暮らしの高齢者や、高齢者だけの世帯になると、そんな食事を準備することはとても大変なことだと思います。
配食サービスは、そんな食事作りにお困りの高齢者の自宅に栄養バランスのとれたお弁当を配達してくれるサービスです。
高齢者の状態や食事のバランスを見て、普通食の他にも、塩分・カロリーを調整した食事や、嚥下機能に配慮した食事(柔らか食)など、健康に配慮した食事を提供してくれます。
食事が出来るた状態で配食されるので、調理後の後片付けをしなくていいのもメリットですが、あらかじめ料理の内容が決まっているため、その日の気分で好きなものを食べられないのがデメリットです。
また、毎日食事を受け取るのが大変だという方には、冷凍した食事をまとめて宅配してくれるサービスがあるのでそちらも利用してみましょう。
高齢者の安否確認も
配食サービスでは高齢者の安否確認をお願いすることも出来ます。決まった時間に配達員が食事を持って自宅を訪れ、安否確認を行ってくれます。
高齢者が一人で住むのが心配だという方は安否確認サービスも利用しましょう。
配食サービスは介護保険外
配食サービスは便利なサービスですが原則として介護保険が適用されません。また、事業所によっては送料や入会金、年会費などがかかる場合もあります。
介護保険の範囲内で食事のサポートを受けたい場合は、訪問介護(ヘルパー)を利用しましょう。訪問介護を導入して、買い物や食事準備の依頼をすることもが出来ます。
ヘルパーが一緒にスーパーへ行って買い物の付き添いをしてくれて、食事は高齢者の好みを聞きながら作ってくれるので、好きなものを食べることが出来ます。好き嫌いが多いという高齢者の方にはこちらがおすすめです。
訪問介護で提供するサービスについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
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訪問介護ってどんなサービスなのですか?配食サービスを利用するには
ホームページなどを調べて事業所へ直接お問い合わせしたり、介護認定を受けている場合はケアマネージャーに相談してみるのも良いでしょう。
また、配食サービスに積極的な市区町村もありますので、役場窓口で相談することもできます。
配食サービス利用のポイント※1
注文時
- ご自身の身体状況・健康状況、食事の状況などを確認しておきましょう
- 食事を選ぶときに何か疑問のある人は、事業者にきちんと尋ねましょう。
- 健康上の理由から食事選びについて不安がある人は、かかりつけ医・ 歯科医に相談しましょう。
利用時
- 硬くて飲み込みにくかったり、量が多かったり、少なかったりする場合は、 遠慮せずに事業者に相談しましょう。
- 体調に異変を感じた場合には、速やかに、かかりつけ医・歯科医に 相談しましょう。
- 配食は料理の組み合わせ、味付け、量などの参考にもなります。 日々の食事にも役立てましょう。
他にも細かいチェックポイントが厚生労働省が公開している配食利用者向けパンフレットに記載されていますので、事業者へ連絡する前に確認しておくと良いでしょう。
出典
高齢者だけで暮らす世帯では、ご飯を食べられているかだけでなく、安否の確認も必要になってきます。
遠方に住んでいると余計に心配になってしまいますよね。今回は高齢者だけで暮らす世帯におすすめの配食サービスについてご紹介いたします。