介護
専門家の回答
認知症と物忘れの違い
認知症は新しいことを覚えることが難しい
物忘れは体験したことや新しい出来事の「一部」を忘れてしまうことを言いますが、認知症は新しい出来事を覚えられず体験した出来事を丸ごと忘れてしまいます。
例えば、「今日の朝ごはん、何を食べたっけ?」は朝ごはんを食べたことは覚えているが、朝ごはんのメニューを忘れているため、高齢に伴う物忘れであることが多いです。
朝ごはんを食べたのに「今日の朝ごはんはまだ?」と問いかけられた場合、朝ごはんを食べた経験を全て忘れてしまっているため、認知症症状が出現している可能性があります。
「忘れている」という自覚がない
認知症の方は自身が「忘れっぽくなっている」という自覚がありません。「忘れた」ことを忘れます。
高齢に伴う物忘れは、忘れっぽくなっている自覚があり、何かのきっかけで思い出すこともできます。
認知症の種類など詳しくはこちらの記事をご覧ください。
認知症の初期症状
認知症の初期症状はこちらです。
- 物忘れが増える
- 判断力が衰える
- 時間や場所がわからない
- 人柄が変わる
- 不安感が強くなる
- 以前はできたこと(家事や買い物)が出来なくなる
- 物事に関する関心や意欲がなくなる
- 怒りっぽくなる
- 部屋の片付けができなくなる
- 金銭管理が難しくなる
こちらに挙げたものは例ではありますが、このような症状が出た場合は認知症を疑い、本人と一緒に受診をしましょう。
まとめ
認知症の症状を放っておくと、悪化するだけでなく家族の心身の負担にもなってしまうので、認知症かもと思ったら早めに医師に相談してみましょう。
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