介護

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2022.07.20 作成

2023.01.25 更新

【施設介護】高齢の親を施設に預けていることに罪悪感を感じてしまいます

今まで自宅で介護をしていましたが、そろそろ自分も歳なので辛くなってきました。

ケアマネに施設へ入所させることを提案してもらいましたが、親不孝な気がして気が進みません。

親戚にも何て思われるか。

専門家の回答

専門家イラスト

施設介護を検討している方の中には、親を介護施設に預けることに対して罪悪感を感じていらっしゃったり、施設への入所後に在宅介護にした方が良いのではないかと後悔をされる方からの相談をよくお聞きします。
今回は施設介護と在宅介護のそれぞれのメリット・デメリットについて、また施設介護を決めた方・施設介護を行なっていらっしゃる方にお伝えしたいことをまとめましたので、ぜひご覧ください。

施設に高齢の親を預けることは「親不孝」!?

高齢者

介護施設に親を預けることは「親不孝」なのでしょうか。私は全くそう思いません。
むしろ、介護する側が介護の責任と疲労に押し潰されてしまう前に、積極的に介護サービスを利用し楽して介護をして欲しいと願っています。

しかし正直なところ、施設介護を選択した家族と他の親族などで揉めたりすることはよくお聞きします。
一例ですが、「カリフォルニアから来た娘症候群」と呼ばれるように遠方に住んでいたり普段介護などに参加していない親族からの、主に介護をしている方と対立するような意見を出され疲弊してしまっている方も。
それをきっかけに絶縁関係になってしまう例もいくつかありました。
この辺りはどうしても難しい問題ですが、出来れば前々から少しずつ意向を話し合えると良いのかなと感じています。
本人の意見も尊重しなければなりませんが、認知症などで判断力が低下している場合などは主に介護をしている方の意見を尊重できるよう専門家も助言をさせていただいています。
ご家族間の問題であっても、専門家へご相談ください。その場ではお話をお聞きするだけになってしまうかもしれませんが、話をするだけでも精神的に楽になることもあります。相談することは、決して恥ずべきことではありません。

「在宅介護」が辛くなったり自信がなければ「施設介護」へ

施設に入れる前に、なるべく自宅で介護がするように努力する家族もいます。しかし、毎日の介護の中で体力的も精神的にも限界がきてしまい、介護者側の愛情が憎しみに変わってしまうケースがはよくあります。
病気の看病だと回復までの期間と考えることができますが、介護はいつまで続くかわからないことが多く、長い期間、心身に負担が掛かり続けることになります。
最初は自宅で介護ができたとしても、長期間続くとなると介護者側の負担が大きくなり、肉体的にも精神的にも介護が厳しくなっていきます。

介護が辛くなって、家族が本人を殺めてしまったり、在宅介護にこだわるあまり未成年に介護を押し付けてしまう(ヤングケアラー)というような悲しいニュースもありますので、自信を犠牲にすることなくできる範囲の中で選択をしましょう。

またもし身近にご自身だけで頑張ろうとされている方がいらっしゃった場合も、声かけや気遣うようにしましょう。

「施設介護」「在宅介護」それぞれのメリット

施設介護のメリット

施設介護の一番のメリットは、やはり介護をする方の負担が軽くなることではないでしょうか。
在宅介護は、人によりますがどうしても介護を必要とされる方を中心に生活を整えないといけないことが多く、心身ともに想像以上の負担がかかっています。

在宅介護のメリット

在宅介護は慣れ親しんだ家や、家族と一緒にいることで安心感を本人にもたらします。
また大勢の人との集団生活が苦手な方も在宅介護を選択されることがあります。

「施設介護」「在宅介護」のどちらを選択するかお悩みの方へ

「施設介護」「在宅介護」どちらにするかの選択をする中で悩まれる家族へいつもお伝えしているのは、施設へ行っても在宅へ戻ってこられるし、その逆もいつでも出来ます。
本人と家族のその時の状態でより良い選択というものは異なってきますので、お困りごとやお悩み事はいつでも専門家にご相談くださいね。
より詳しい記事はこちらをご覧ください。

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