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介護に疲れたときは?家族が休むための相談先と支援の組み方

親の介護が続き、休日も休めません。「少し休みたい」だけでサービスを増やしてもらってよいのでしょうか。親のことばかり話してしまい、自分の疲れを誰にどう伝えればよいか分かりません。

専門家の回答

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介護する家族の休息も、支援を見直すための相談理由になります。担当ケアマネジャーや地域包括支援センターへ、休めない時間帯と続けるのが難しい介助を伝えてください。サービスの手配と並行して、利用が始まるまで誰が支えるかも決めていきましょう。

「休みたい」も、介護の相談で伝えてよい

親の介護の話をするとき、家族は「本人が何に困っているか」を優先しがちです。それでも、自分が眠れていない、食事の時間も取れない、仕事や通院を休んでいるなら、その状況も伝えて構いません。家族が対応できる範囲を含めて、支援を考えるためです。1)6)

介護サービスには、本人の生活を支えることとともに、家族の負担を軽くする目的があります。ショートステイも、家族の休養のために相談できる選択肢です。「倒れてからでないと頼めない」と待つ必要はありません。2)3)7)

休んだ方がよいと分かっていても、気持ちが追いつかないことがある

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ご家族に、ショートステイという選択肢があることをお伝えしたことがあります。一方で、介護を頑張り、忙しく動くことで、親の老いや死が近いというつらさから気持ちを支えているように感じた方もいました。

休みにくさには、その人なりの思いがあるかもしれません。「なぜ頼らないの」と責めたり、すぐに気持ちを切り替えるよう求めたりせず、何が心配なのかを話せる時間も大切にしたいところです。話したくないときに、理由を無理に聞き出す必要もありません。

休むことへの気持ちが整理できていなくても、今の睡眠や食事、仕事への影響は相談できます。「利用を決める前に、どんな支援があるか聞きたい」と伝えるところからでも構いません。

まずは「いつ、何から離れたいか」を伝える

担当ケアマネジャーがいる場合は、次のケアプランの見直しを待たずに相談できます。まだサービスを利用していない、相談相手が分からない場合は、親の住所を担当する地域包括支援センターが入口になります。1)

相談の前に、分かる範囲で整理すること
今の困りごと 伝えたい内容の例
夜に何度も起きる 起きる回数、眠れる時間、夜の介助を代われる人の有無
日中も目を離せない 見守りが必要な場面、自分が休みたい時間帯
仕事や自分の通院ができない 外せない予定、家を空ける時間、頼める相手
家族の中で負担が偏っている 今している作業、続けられない作業、ほかの家族に頼めそうなこと

例えば「夜のトイレ介助で何度も起きていて、今の状態を続けるのは難しいです。まず一晩休めるようにしたいです。利用できる支援と、それまでの対応を一緒に考えてもらえますか」と伝えられます。これは相談の例で、実際の事例の引用ではありません。

全部を記録してから連絡する必要はありません。電話をするのもつらければ、「親の介護を続けるのが難しくなっています」と最初に伝えるだけでも、相談を始めるきっかけになります。

休む時間に合わせて、サービスと分担を組み合わせる

日中にまとまった時間が必要ならデイサービス、夜も含めて介護から離れる必要があるならショートステイなどを検討できます。どのサービスが合うかは、親に必要な介助や医療的な対応、利用条件、地域の受け入れ状況で変わります。2)3)7)

「何日預かってもらえるか」だけでなく、送迎の時刻、準備物、服薬や食事の引き継ぎ、緊急時の連絡先も確認します。利用前後の準備をすべて一人で担うと、休む時間が削られることもあるため、荷造りや迎えの対応を家族で分ける方法もあります。

離れて暮らす家族には、直接の介助以外にも、日用品の注文、予約の確認、費用の整理などを頼めます。「できるときに手伝って」より、「今週は薬局への確認をお願いしたい」など、担当と期限を決めると役割が具体的になります。

仕事を続けたい場合は、その希望もケアマネジャーへ伝えます。勤務先の相談窓口には介護の状況を共有し、使える休暇や働き方の制度を確認してください。家族が毎回仕事を休む前提だけで予定を組まないことが大切です。6)

空きがないときは、利用開始までの対応も決める

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希望する支援をすぐに確保できない場面は、年末などにもありました。頼れる親族がいる場合は協力をお願いし、訪問の回数を増やして対応したこともあります。

訪問回数を増やせるかは、事業所の体制やケアプラン、費用によって変わります。親族へ頼める時間も確かめ、休める時間帯と支援が途切れる時間帯を具体的に整理しましょう。

ショートステイは、希望した日に必ず利用できるとは限りません。空きや本人の状態の確認が必要です。すぐ決まらない場合は、いつまで待てるか、今の介護をどこまで続けられるかを率直に伝えます。7)

  • 別の日程や施設も含めて、誰が確認するか
  • 利用が始まるまで、家族・サービスでどの時間を補えるか
  • 次に状況を確認する日と、連絡をもらう相手
  • その前に介護ができなくなった場合の連絡先

支援の開始日が決まっても、その日まで同じ負担を続けられるとは限りません。「来月なら空きがある」という返事で困るなら、「今週から難しい」と時期を具体的に伝えてください。家族が急に入院するなど、介護する人がいなくなる場合は、その緊急性も共有します。

親が利用を嫌がるときも、相談を止めなくてよい

本人が心配していることを、分かる範囲で聞きます。知らない場所で過ごす不安なのか、食事やトイレの心配なのか、家を空けたくないのかで、確認する内容が変わります。家族だけで説得を続けず、ケアマネジャーや受け入れ先にも一緒に考えてもらいましょう。

見学や短い利用から始められるか、普段の生活に近づけるために何を伝えればよいかを相談する方法があります。ただし、本人の意向を無視して利用を決めることや、家族が無期限に我慢することを前提にしません。今の在宅介護を続けること自体が難しければ、暮らす場所を含めた見直しも相談できます。

休息の手配と、自分の体調の相談は並行してよい

眠れない、食欲が落ちている、何をしても楽しめないといった変化で生活に支障が出ている場合は、家族自身の受診も後回しにしないでください。介護疲れだけが原因と決めず、かかりつけ医や精神科・心療内科へ今の状態を伝えます。4)

医療機関へ行く前でも、気持ちを話せる窓口はあります。電話で話しづらい場合には、厚生労働省「まもろうよ こころ」でSNS相談先を探せます。相談の受付時間や対象は各窓口で確認してください。5)

自分や親を傷つけそうで、安全を保てない場合は、一人で収めようとせず、近くの人へ助けを求めてください。差し迫った危険は110番、けがや意識の異常など救急の対応が必要な場合は119番へ連絡します。8)9)

まとめ:休むための予定を、支援者と一緒につくる

介護に疲れたときは、「いつ」「どの介助から」「どれくらい離れたいか」を相談してみてください。サービスを選ぶだけで終わらせず、利用開始までの支え、家族の分担、次の確認日も決めます。休息を取ることも含めて、今の介護の続け方を見直してよいのです。

ショートステイの概要や、イライラして強く当たりそうなときの対応は、こちらで確認できます。

ショートステイ(短期入所生活介護)とは?|サービス内容や特徴、利用条件について 親の介護でイライラする…距離の取り方と負担を減らす相談先

身近な人の介護で心がいきづまったら読む本の表紙

身近な人の介護で心がいきづまったら読む本

介護をする家族の気持ちや負担を扱う関連書籍です。

参考

情報確認日:2026年9月24日

コメント・追加情報の確認日:2026年9月28日

この記事を監修した人

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野崎理香 / 正看護師

正看護師として、がん専門センターおよびリハビリ病院に勤務後、訪問看護の現場に従事。
日々のケアを通じて、「本当は聞きたいことがあるのに、時間に追われて質問できない」という利用者様の声に直面し、その課題を解決するため、介護情報サービス「ケアポケ」の立ち上げに参画。
現場での実体験をもとに、看護や在宅ケアに関する実践的な情報提供と記事の監修に取り組む。

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