介護

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2022.09.15 作成

2023.02.01 更新

【在宅介護】高齢者のトイレ介助拒否にどう対処する?老生自覚や介護補助具について解説!

尿を漏らしてしまうのですが、隠すためか洗濯物も自分でやろうとしたり。でも臭いなどですぐわかってしまうので、どうにかしたいのですがこの話題を出すとイライラされてしまいます。

専門家の回答

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年を重ねるごとに体力の低下や視力・聴力の低下など「老い」を感じる経験がある方は多いですよね。
しかし、自身の「老い」を受け入れることはとても強いストレスがかかるものです。今回は、「老い」の過程で出来ない事が増えていく方に対しての排泄支援の方法をご説明します。

出来ないことを受け入れる難しさ

用を足す様子

少し前までできていた事が出来なくなるもどかしさや、出来ないとレッテルを貼られることに対する嫌悪感や羞恥心、もっと自分は出来るはずというプライドなど、老いを自覚するにはたくさんの壁があります。
中にはすんなり受け入れられる人もいらっしゃるのですが、特にしっかりされていた方ほど「老い」の受け入れは容易でない傾向にあります。
こういった「老い」を自覚して受け入れることを老性自覚と呼びますが、老性自覚が持てないことで身体機能の衰えを感じながらも「自分は若いものにまだまだ負けない」と無理をしてしまったり、介護を受け入れることが出来ないため、無理をして家族に心配をかけてしまうケースが多いのです。

老性自覚は本人のペースに任せる

老性自覚を持てていないなと周りは思っていても、本人へストレートに伝えてしまうことは逆効果です。
より反発してしまう傾向にあります。
時間が経つうちに徐々に自身の老いに向き合う事が出来ます。あくまでご自身のペースで受け入れることは重要と考えております。

介護補助具を活用しましょう

尿もれは片付けや洗濯が大変な場合もあるのでご家族にとっては早急に回避したい問題ですよね。
もしトイレの手伝いをすることに否定的な意志を示された場合には、介護補助具を活用してみましょう。

紙パンツや尿もれパッドを使用してみる

尿意を感じてからすぐに漏れてしまう、尿意がない時もある方などには、紙パンツやパッドの利用をお勧めします。 例えば尿もれが夜間のみでしたら、その間のみ紙パンツを使用するなど様々な工夫が可能です。

ポータブルトイレを使ってみる

寝室からトイレまでの距離があることで、間に合わず尿もれをしてしまう方にはポータブルトイレの利用もお勧めです。ポータブルトイレとは、持ち運びが可能な簡易トイレのことです。
片付けや臭いの対策は必要ですが、ベッドや寝室の近くなど好きな場所に設置する事が出来ます。
消臭スプレーや消臭シートなど、様々な臭い消しグッズがあるので、好みに合わせて使い分けるのもおすすめです。

アイリスオーヤマ 介護用品 ポータブルトイレ TP-420V

ポータブルトイレの例ではありますが、このようにシンプルなデザインのものもあります。屋内であればどこにでも設置可能です。

パナソニック ポータブルトイレ用消臭液 400ml VALTBN5B

水を入れたバケツに入れ、 溶かすだけで消臭効果があります。「除菌」「洗浄」の効果もありポータブルトイレを清潔に使用するための必須アイテムです。この他にも、消臭スプレーや消臭シートなど、様々な臭い消しグッズがあるので、好みに合わせて使い分けるのもおすすめです。

こちらは要介護認定を受けていれば、福祉用具のレンタルが可能な場合がありますので、担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

どんな補助具を使用するかはご本人や専門家に相談をしましょう

今回ご紹介しました紙パンツやポータブルトイレですが、どちらもメリットがある反面デメリットがあります。
紙パンツはおむつをつけているようで嫌だと感じられる方もいらっしゃいますし、ポータブルトイレに関しては自室にトイレを置く、また自室で排泄をすることに対して嫌悪感を示されることも。
どのような方法がその方に適しているのかはご本人のお気持ちに寄り添う必要があります。
また今回挙げた2つ以外にもいろいろな方法がありますので、もし要介護認定を受けていない方は地域包括支援センターに相談をしましょう。

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